筆不精の備忘録

読書や映画鑑賞の感想を書き留める習慣をつけようと思っていた時期が私にもありました…

「火遊びの後に…」―ノンセクト左派によるフランス大統領選一考察―

フランス大統領第一次選挙が終わり(本稿の執筆日は4月11~13日)、24日に行われる決選投票は2017年の前回同様マクロンVSルペンの一騎打ちとなることが分かりました(フランス大統領選は、一次選で過半数を獲得した候補者がいない場合は上位二名による一騎打…

Promising Young Women (プロミシング・ヤング・ウーマン)

2021年6月鑑賞。 バーとかクラブで酔いつぶれた美女(主人公)をその場にいた男性がお持ち帰りして無理やり行為に及ぼうとすると、実は彼女は全然酔ってなんかおらず「なんで無理やりセックスしようとしてんの?」と説教を食らわせるシーンから始まる映画。…

ブルジョワ批判と少子化

p-shirokuma.hatenadiary.com このブログのエントリを「面白いよー」と知り合いに紹介してもらった。実際僕も興味深く読んでいたんだけど、少し違和感を感じるところがあって、せっかく教えてもらったのだから感想を伝えようと書き始めたら、その違和感につ…

日本がグループリーグでスペインと対戦してたかもだって!?

W杯が開幕しましたな。といっても僕はサッカーはど素人なので、W杯はちょこっとテレビで見てわーわー言うくらいやけど。 まぁそんなレベルだからサッカーのゲーム自体には何も書くことはないんだけど(選手も良く分からん)、そんなミーハーなアナタでもW杯を…

〈OUT〉の前の周辺 書評:桐野夏生『OUT』、1997年

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/06/14 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 67回 この商品を含むブログ (155件) を見る OUT 下 (講談社文庫 き 32-4) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 20…

ヴェネチア探訪:三日目

三日目の午前は教会に行った。ヴェネチアには街の人口に不釣り合いではないかと思うほど教会があり、その一つ一つも立派なものだった。そのうち実際に訪れたのはサン・ジョルジョ・マッジョーレという教会だったのだけれど、ここも立派な造りをしていて、一…

ヴェネチア探訪:二日目

二日目は本当に街を歩き倒した。ヴェネチア・カーニバルは仮装コンテストとか、仮装した一団によるパレードとかもあるのだけれど、それ以外は自由に仮装して好きに街を練り歩けばいいカーニバルなようらしく、本当にそれぞれ好きに仮装している。そして僕も…

ヴェネチア探訪~一日目~

2015年2月7日~9日(移動も含めると6日夜~10日朝)にかけて、イタリアのヴェネチアに行って来たのでその事を書きます。 ※始めに文章書いた後に、ヴェネチアに一年留学した学部時代の友達が卒論もヴェネチアについて扱っていて、それを貰えたので楽しく読ませて…

散髪をする。

私はフランスに来てから、自分で髪の毛を切っている。 セルフカットというやつである。 コトの始まりはこうであった。 フランスに来るにあたって、散髪は一つの(といっても大したものではないけれど)懸念であった。 私は日本では色気付きだした中学生の頃か…

郵便物を受け取る

10月の下旬に家族から送られてきた郵便物を受け取った。だけの話である。 なのでフランスの郵便物受け取り方的な情報をご所望の方は、他に手際よくまとめて下さっている方々が居るのでそちらを参考にして頂きたい。 渡仏の際に荷物がスーツケースに入りきら…

しまなみ海道まっしぐら②−大阪~神戸~高松−

「あれだけだらだらと文章を書いておきながらまだ出発すらしていないのか…」 そう思われた方は勘が鋭い。つまり読んでいる人ほぼ全員勘が鋭い。氏は寄り道をすることが大好きな人間である。子供の頃からなので仕方が無い。寄り道に夢中になりすぎて目的地に…

しまなみ海道まっしぐら①−出発−

「もうええ、行ったる。」 パソコンのモニターを前にして氏は半ばやけくそな様子で決意を固めた。時刻は午後8時37分、出発まで残された時間はあと1時間半にも満たない。 氏はそんな夜分からいずこへ旅立とうとしているのか?四国は高松である。なぜそんな夜…